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「東京の地図で京都をめぐる」というのも、案外悪くありません

デイリーポータルZに「東京の地図で京都をめぐる」という企画があり、東京と京都の地図を同じ縮尺で並べて表示させると、自分に分かりやすい距離感覚になることが分かった。今まで未経験のことにも経験した物事を当てはめてみると理解が早まるかもしれない。

東京に住んでいる人が京都まで観光でやってきたとしましょう。
その時に普通なら「京都の観光地図」を持ってくるはずです。
現に、二条城や嵐山にいる外国人観光客だって、みーんな京都の
観光地図を(何語で書いてあるかはともかく)持っています。
そんなのは、まあ当たり前です。
その当たり前をくつがえす「東京の地図で京都をめぐる」という
企画が、バカ企画の宝庫「デイリーポータルZ」に載ってました。
・東京の地図で京都をめぐる

読む前には「東京の地図だけ見ながら京都観光って、いくら何でも
それはムチャクチャだろう」だと思っていたのですが...。
実際に読んでみるとけっこうマトモ...ではないかもしれませんが、
理にはかなっているように思います。
たとえば、東京に住んでいる人には、
 「お茶の水から秋葉原まで歩いて10分弱か」
 「新宿から池袋までだと歩くのはきついな」
という距離感覚があるでしょう。
でも、これが土地勘のない京都だと、
 「金閣寺から龍安寺までって歩いて何分かかるのか?」
 「龍安寺から四条烏丸までって歩ける距離なのかな?」
という風に疑問に思われるのではないでしょうか?
そこで上記の記事でやっているのが「東京と京都の地図を同じ縮尺に
して、左右に並べて表示させる」という荒技。
これがバカにしたものではなく、
 「金閣寺から龍安寺の距離は、山手線の巣鴨駅から大塚駅と同じ」
だとか
 「龍安寺から四条烏丸までは、大塚駅から新御茶ノ水駅までと同じ」
だとかいう(東京の方なら分かるんでしょうね)自分に分かりやすい
距離感覚に置き換えられるという優れもの。
東京の地図と京都の地図を並べて、見知らぬ京都の距離感を掴むのと
同じように、今までに未経験・未体験なことに初めて踏み出す時にも、
今までに経験した物事に当てはめてみると理解が早まります。
ヤフーやグーグルで●●について検索するのは、図書館で司書さんに
「●●についての良い本はありますか?」と尋ねるのと同じです。
●●が分かりやすくないと、返ってくる答えがトンチンカンになります。
ホームページのリンクをクリックすると別のホームページが開けるのは、
本を読んでいる時に、文中で紹介された別の本を開くようなものです。
そんな風に、何か似ていて当てはめられるものはないだろうか?
と考えてみると面白いのではないでしょうか。
 
 
 
 
 
 
◆シンプルすぎる要約◆
頭から「●●のことは私には分からん」と決め込んでしまうと、
人生あれやこれやと損します。ご注意ください。

2011年7月26日商売の考え方

Posted by 新谷貴司