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今も「お客様は神様です」と思い込んでいませんか?

お客様は神様」の意味が誤解されており、時代や場所に合わせた接客を学ぶ必要がある。中山マコトの『お客様は神様か?』がその解決策となる一冊。

「お客様は神様です」

この言葉、一度や二度は誰でも聞いたことがあると思い
ます。故・三波春夫さんの有名な言葉です。

「敬虔な心で神様に手を合わせる時のように、舞台の上
でも心を昇華させないと真実の芸はできない」
という意味合いでご自身は言われたそうです。詳しくは
下記の三波春夫オフィシャルサイトをご覧ください。

「お客様は神様です」について

しかし、「お客様を神様のように大切に扱え」という誤
解が広まって、しまいには「オレはお客様だぞ、神様な
んだぞ」と勘違いする客まで出てくる始末。
 
 
一方のお店や会社の側はどうかでしょう。この50年近く
前の「ものを作れば売れた時代の意識」をいまだに引き
摺ってはいないでしょうか?

作れば売れる時代にはどうしても「売ってやる」という
高慢な意識が出てきがちです。それを戒める言葉として
広まったのが元々ではないかと思います。

あるいは、部下や社員に具体的な接客の仕方などを教え
もせずに、お題目のように「お客様は神様です」と唱え
続けるだけの「上に立つ者としての責任を放棄した」人
たちにも重宝されたのではないかと。
 
 
しかし、時代は変わりに変わります。作れば売れた時代
は遠くに過ぎ去ってしまい、作っても売れない、宣伝し
ても売れない時代になっています。

「誰でも良いからお店に来たら商品を売ります」

と言っていたら、かえって誰も来てはくれず、もちろん
商品も売れずというのが今のご時世です。

時代が変わればやり方も考え方も変えるべきです。

「上司からそう指示されたから」
「みんなそうやっているから」
「え、これって当たり前のことでしょ?」

と思っていることが、実は「旧時代の常識」でしかない
としたら?
 
 
たとえば、居酒屋に行くとします。店内に入ると大声で
「らっしぇぇあさぇぇぇぇぇ!」
という、もはや「いらっしゃいませ」ですらない奇声が
あちこちから聞こえてきて、気分は良いでしょうか?
 
 
あるいは、●●電機みたいなところに行ったとしましょ
う。何となくブラブラ見ていたら店の人が
「この商品はああでこうで…」
と語り出したら鬱陶しくないですか?

「用があったらこっちから声をかけるから黙ってくれ」

と私は思います。しかも、こういう店に限って、いざ買
う物を決めてレジに行くと人がいない。
 
 
さらには、何度お店に行っても顔と名前を覚えてくれな
いというのも悲しいですね。こういう対応(のなさ)は、
権限の欠片もないバイトにありがちですが、店長や社長
自身がこれでは洒落にもなりません。

融通を利かせて良いのかどうかどうかが分からないから、
というのもあるでしょうし、そもそも「融通を利かせる」
という発想自体がないのかもしれません。
 
 
といった、「旧時代の、というか間違った接客常識」を
脳みそから削り落としたい方、良い本があります。

・お客様は神様か?(中山マコト・マイコミ新書)

良かれと思ってやっている事や、当たり前だと思ってや
っている事が、実はお客様を遠ざけているとしたら?
十分にお客様が来てくれて、他のお客様から紹介された
という方も押し寄せているというのでなければ、一読の
価値はあります。
 
 
 
 
 
 
◆シンプルすぎる要約◆
「変わらない本質」もありますが、「時代や場所で変わ
る常識」の方が多いのは間違いありません。ご注意を。

・お客様は神様か?(中山マコト・マイコミ新書)