検索結果のページタイトルが勝手に変えられる
Google検索のタイトル生成方法が大幅に変更され、変なタイトルが表示される事例が発生。具体的な対策やGoogleへの報告方法を紹介
目次
2021年8月19日に、Google検索に表示されるページタイトルを生成するアルゴリズムが大きく変わりました。
検索結果にふさわしいタイトルを生成することは、Googleが昔からしていましたが、今回は様子がおかしかったのです。
事例1:バイデン大統領
今のアメリカ大統領は「Joe Biden」氏です。
ところが、「Joe Biden」で検索すると、検索結果に出てくるホワイトハウスのHPに
Vice President Joe Biden
(副大統領 ジョー・バイデン)
と書いてありました。(下記参照)
バイデン大統領が副大統領だったのは、オバマ氏が大統領だった2009年1月から2017年1月までの8年間です。
その期間に「Vice President Joe Biden」という文言で多くのリンクがホワイトハウスに貼られたのが、タイトル生成に影響したのでしょう。
・副大統領:8年
・大統領:7ヶ月
と在職期間が全然違うので、言及される度合いも違いすぎるのかもしれません。
しかし、明らかに間違ったタイトルを生成しています。
※ただし、8月31日時点で
President Joe Biden
(大統領 ジョー・バイデン)
と正しい記述になっています。
事例2:国民生活センター
こちらは特殊な事例ですが、パソコンで
「在宅スマホ副業で7日で20万円稼げる人続出」
と検索してみてください。
国民生活センターをはじめ、自治体の消費者関連部署ホームページのタイトルが、
在宅スマホ副業で7日で20万円稼げる人続出
になってしまうのです。
※スマホ検索だと多少マシです。
Googleの言い分はこうです。
タイトルタグをまともに設定していないホームページが多いので、全体としてはタイトル生成のメリットの方が大きい
タイトルタグをマトモに設定していない、というのは、こういうことです。
- 全ページのタイトルが「屋号・社名」のみ
- 「HOME」「地図」など素っ気ない
一例を挙げると、2021年9月1日に発足したデザイン庁ホームページのタイトルタグは、全ページが
デジタル庁
になっていたとのこと。
ただし、発覚してから1時間後に修正されたため、今は各ページまともなタイトルになっています。
ホームページビルダーなどでは、ページを作る際に何も指定をしないと、
・新しいページ1
・無題ドキュメント
などのタイトルになります。
たとえタイトルタグの記述が無茶苦茶でも、ページ内容などから適切なタイトルを生成してくれるのはありがたい話です。
上記のデジタル庁でも、Googleの検索結果ではH1タグの内容を元に、適切なタイトルが生成されていました。
しかし、大統領を副大統領にされたり、詐欺商法への警告ページが「楽して儲かる話のご紹介」にされるのでは困ります。
奇妙なタイトルを生成されないためには、どこに気を付ければ良いのでしょうか?
各ページのタイトルタグを、ページ内容に沿ったものにする
多くのホームページでは、タイトルタグに書いてある文言が、今でも検索結果で利用されています。
WordPressの場合は、投稿や固定ページのタイトルが、タイトルタグにも使用されます。
ビルダーの場合は、ページを開いた状態で画面上の文字メニュー
【編集】→【ページの属性】
をクリックします。
出て来た画面の【ページ情報】タブをクリックし、【ページタイトル】欄を書き換えて【OK】ボタンをクリックします。
ページ内のH1タグの文言をタイトルに合わせておく
H1タグの記述内容がページタイトルと大きく違っている場合、ページタイトルではなくH1タグの内容を検索結果に使用されることがあります。
H1タグの文言をタイトルと合わせておけば、全然違う文言が検索結果に出る可能性は下がります。
上に書いた対策は、あくまで「検索結果に変なタイトルで掲載される確率を下げる」ものです。
ひどい例では、H4タグ(小見出し)の文言が検索結果のタイトルに使われています。
すでに変なタイトルで掲載されてしまっている場合には、Googleに報告することも必要でしょう。
Googleの担当者に報告する
ご自身のホームページを検索した時に、おかしなタイトルにされている場合、Googleに報告することで改善されるかもしれません。
個別対応は一切期待できませんが、タイトル生成法を改善するという約束はしています。
「生成されたタイトルがおかしい」という事例(特に日本語の事例)を1つでも多く報告すれば、改善の役に立つことでしょう。
報告は下記ページの一番下にある【Reply】ボタンをクリックして行ないます。
投稿する際は、下記の項目を記入しましょう。
- ページのURL
- 表示されているタイトル
- どこがどう変わっているか
- 検索したのはスマホかPCか
可能であれば、検索結果画面のスクリーンショットも投稿します。
なお、日本語は通じないので、Google翻訳で英語に翻訳してから投稿してください。
「検索結果に表示されるタイトルに関するフィードバック」に投稿されている事例を読むと、
- 検索結果でのクリック率がガタ落ちした
- 検索結果からのアクセスが3割減った
- Google検索からのアクセスが激減した
- 検索ページからのアクセスが20%減
- 変なタイトルでアクセスが50%減った
- 検索結果の平均クリック率が2%落ちた
と、かなり悲惨なことになっています。
これは裏を返せば、
- 検索結果のタイトルがいかに大事か
- 変なタイトルではクリックされにくい
ということでもあります。
検索結果のタイトルが変になっていない方も、ホームページのタイトルなどを一度見直してみてはいかがでしょうか?
ページのタイトルは、検索順位だけでなく、見た人がクリックする気になるかどうかも大きく左右します。
タイトルなど、SEO関連でホームページを見直したいという方、当会の「SEOブートキャンプ」はいかがでしょうか?
受講された方からは、
「●●市 Ο脚」で1ページ目に出ました
「●● 整体」で4ページ目から1ページ目に
などのご報告をいただいており、自信を持ってオススメできるサービスです。
ホームページの問題点を洗い出すためのチェック項目と、改善方法を記載した利用者専用ページを案内しますので、ご自身で見直しすることができます。
「よくわからない」
「やってみたが思わしくない」
などに備えて、6ヶ月間のメールサポートも用意しております。
Google検索は毎日何かしらの理由で使っていて、重宝しています。Google検索で当会のサービスを見付けられた方からの業務ご依頼もございます。
しかし、Googleがこういう実験めいた大規模な変更をたまにしてくるのは困りものです。
今回の件に限らず、何か困り事や相談したい事がございましたら、下記フォーム・LINE公式アカウントからお問い合わせください。
できる限り対処いたします。