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注目されたい、認められたい欲求にご注意

他人に認められたい欲求は自然だが、それが極端になると問題が生じる。他のグループにも参加し、自分を客観的に見つめることが重要だ。また、ただ同調者を作るのではなく、異なる意見を持つ人もフォローすることも大切だ。裸の王様のように自己評価を誇張することを避け、客観的な視点を持ち続けることが重要だ。

だいたいの人には、多かれ少なかれ
「注目されたい」
「他人に認められたい」
という欲求があります。私にもあります。
もちろん、こういう欲求があること自体は
おかしな事ではありません。
適度な欲求は、自分を律して高める役に
立ちます。サボり癖がある方なら、他人の
目が尻を叩いてくれることでしょう。
しかし、注目されたい・認められたい欲求が
膨れあがって、常識や良識、損得勘定を無視
してでも
「注目されたい」
「他人に認められたい」
となると話は別です。
たとえば、最近また流行っているバイトテロ。
普通に考えれば、やってはいけませんし、
ましてソーシャルメディアで公開していい
訳がありません。
でも、バイト仲間や友達へのウケを優先して
やってしまいます。
そしてバイトをクビになったり、損害賠償を
請求されたりします。
あるいはソーシャルメディアで過激な暴言を
吐き散らかす人。
私がTwitterでフォローしている人の中にも、
> 昔はもっと穏健な人だったのに、いつの
> 間にか過激な事を言うようになったなぁ
という方がちらほらいます。
これは、同じような考えの人で仲良くして
いるうちに、自覚しないまま仲間意識が
芽生えてくるのでしょう。
そうなると、仲間内と違う意見が受け入れ
られなくなってきます。
言われた意見が正しいのかどうかより、
仲間が言ったかどうかの方が大切になって
しまうのです。
さらに、同じような意見を言い合っている
うちに、徐々に意見が極端になってくる
こともあります。
特に立ち位置が真っ二つに割れやすい場合、
仲間内では極論ほどウケが良くなるのです。
そうなるともう、異論どころか穏健な意見
すら裏切り者扱いされます。
そうなってしまった人を見ると、
「...数年前のあなたなら、そんな極論は
相手にしなかったでしょうに(嘆息)」
となってしまいます。
こうならないためには一体どうすれば良い
のでしょうか?
「絶対に」とはいえませんが、以下のような
事に気を付けていただければ、ある程度は
防げます。
※1つのグループ・集団にのみ属するのでは
なく、色々なグループに首を突っ込んで
おくこと。
1つのグループにドップリ浸かっていると、
そこでの評価がすべてになりやすいです。
一方、いくつかのグループに属しておけば、
1つのグループでの評判が振るわなくても
> 私には別のグループもあるし
と多少は気楽になれます。
※自分のファンや信者がいないグループにも
居場所を作っておきましょう。
「商品を売るより自分を売れ」
というマーケティング(セールス?)手法が
上手く行くと、周りにはファンと信者ばかり
になりやすいです。
そうなると、何か妙なことを言っても誰も
止めてくれません。
> ●●さん、さすがです!
> ●●さんの仰るとおりです!
みたいな共感と追従ばかりになると、
たぶん自分では歯止めが利かなくなります。
「三人市虎を成す」
という諺があります。
1人が「街にトラが出た!」と言っても信用
されませんが、3人から「街にトラが出た!」
と聞かされたら、
「え、そうなの?」
となってしまうのだそうです。
つまり、多くの人に追従され続けたら、
「そうか、私はすごいんだ」
となって自分を疑わなくなるので、かなり
意識して別の場所で別のグループにも属して
おく必要があります。
裸の王様のラストで、
「王様は裸だ!」
と子供に言われても、今さら引っ込みが
付かなくなって裸のまま
「バカには見えない服を着ている」
風でパレードを続けた王様みたいにならない
よう、くれぐれもご用心ください。
 
 
 
 
 
 
 
◆シンプルすぎる要約◆
私自身は逆に「1つのグループに居着く」
ことができないタイプなので、一箇所に腰を
据えるタイプがあちこちに顔を出す生活が
できるのかどうか正直わかりません。
わかりませんが、Twitterで毛色の違う人を
色々とフォローするだけでも違うかなと。

2019年5月29日ソーシャルメディア関連

Posted by 新谷貴司