一時の成功話に酔うよりも「長い人生を俯瞰する視点」を得たい
『千円札は拾うな。』 著者の安田さんが急降下した実話を元に、成功に向かう人生の険しい道のりを描く一冊。
『千円札は拾うな。』という本をご存じでしょうか?
私は読んだことはありませんが、本屋さんやコンビニで見ました。
筆者の安田さんは「採用の超プロが教える伸ばす社長つぶす社長」
など、何冊もビジネス書や自己啓発書を書いているようです。
で、その安田さんの会社「ワイキューブ」が2011年3月末に民事
再生法の適用申請をしたのだとか。
どうも「採用の超プロが教える伸ばす社長つぶす社長」の悪い方を
実演してしまわれたようです。
・1000円札を拾いたかった『千円札は拾うな。』の著者
上記の記事を読むと、入ってきたお金(利益と銀行からの借入金)を
メチャクチャな使い方してしまっていた模様。
事業が上手くいって本も何冊も出すようになったために感覚が
狂ってしまったということなのでしょうか?
こういう「急上昇から急降下」というのはけっこう良くある話のようで、
人生山あり谷あり、夜明け前は一番暗くお昼過ぎが一番明るいのです。
一時の成功話を真に受けすぎるのは、シンデレラや白雪姫みたいな
「継母にいじめられる美少女が、何やかんやでイケメン王子様と
結婚してめでたしめでたし」話を真に受けるのと変わりません。
目のくらむような成功の先には、得てして奈落が待っています。
成功した瞬間に死ぬつもりならともかく、天寿を全うして一生現役で
喰っていくつもりの私は、何十年もプロとして生き続けた先達の本に
興味が移ってきました。
たとえば、いま手元にある本でいえば
・最高齢プロフェッショナルの教え(徳間出版取材班)
・水木サンの幸福論(水木しげる/角川文庫)
・創るモノはきらめく星の数ほど無限にある(宮脇修/講談社)
具体的な手法については、古い本や知識を頼りにするわけには
いかないことが多いです。特にネットがらみでは。
しかし、幹になる部分はカッコ良くいえば「人の生き様」ですから、
心に響くものなら2000年前の書物でも一向に構わないはずです。
◆シンプルすぎる要約◆
過去に地べたを這いずり回ったことがないというのは、それだけでも
失敗の原因になりかねませんね。経験したいものではないですが。