施術院や事務所の照明1つでお客様の気持ちが大違い
照明の使い方が心身の健康に大きな影響を与えることを解説した『頭がよくなる照明術』。仕事や家庭での照明の工夫が役立つ!
部屋で朝寝坊をしている子供を起こそうという時に、部屋の灯りを消してカーテンを閉めながら
「もう朝だ、早く起きろ」
という親はいません。
朝起きる時には、部屋の灯りを点けてカーテンも開けて、部屋の中を明るくするに決まっています。少なくとも私が子供を起こす時はそうします。
逆に、夜になってもう寝ようという時に、家中の灯りを煌々と灯して「お休みなさい」という人もいません。
寝る時には部屋の灯りを消して暗くするのが普通です。
私みたいに部屋を真っ暗にするか、常夜灯くらいは点けるのかはともかく。
次は高級イタリア料理店に行ったとします。
こういう「場所代や雰囲気代がたっぷりかかるお店」の場合、テーブルの上に置いてあるランプや電灯が柔らかい光で周りを照らし、落ち着いた雰囲気を醸し出しているものです。
同じイタリア料理のお店でも「安くて手軽なサイゼリア」だったらどうか? 天井に蛍光灯がズラリと並んでいて、店内全体を明るく照らしています。
こういうお店には気軽に入れる代わりに、店内でゆっくりくつろぐという気分にはなかなかなれません。
今度はどこか山の中でキャンプに行くとしましょう。
お日様がカンカン照りの真っ昼間に友達と語り合おうと思っても、雰囲気なんか出やしません。テントを張ったり辺りを探検したりと活動的な気分ですから。
日が落ちてから焚き火を囲んで、できれば酒でも飲みながら語り合った方が雰囲気は出るに決まっています。
このように、周りの明るさや灯りの種類が変わるだけで、その場の雰囲気や人の気分もずいぶんと変わってきます。
だとしたら、起きている時間の半分以上を過ごす職場の灯りについても、きちんと配慮すべきではないでしょうか?
たとえば、お客様にリラックスしていただきたいなら、天井で蛍光灯が点いているのはまずいです。
逆に、数多くのお客様にキビキビテキパキと対応したい場合には、真っ白い蛍光灯の光の方が良さそうです。
ちょっと前に買ったこの本には、照明をお金をあまり掛けずに(1万円以内)使いこなすノウハウやコツが色々と書いてありました。
ちなみに、タイトルは非常に誤解を招きやすい、というかほぼ嘘っぱちです。もっと役立ちます。
照明が高い位置にあるのと低い位置にあるのとで、どう印象が違うのか?
室内を直に照らす直接照明と、壁や天井に光を反射させて室内を照らす間接照明とでは、どれくらい印象が変わるのか?
狭い室内で狭さを感じさせない照明の使い方は?
実際の室温よりも温かく感じる照明と、実際の室温よりも涼しく感じる照明の違いは?
広い部屋や日当たりの良い部屋に引っ越したり、大規模に内装工事をするのは費用と手間がかかります。
しかし、照明を変えるだけで印象が大違いになるなら、お客様の満足度が高まるなら、やらない手はありません。
◆シンプルすぎる要約◆
職場に限らず家の中でも、照明の使い方で心身の健康にえらい違いが出てきます。オススメ。