●「返報性の原理」について先生方のご意見と私の意見

前回のメールで、次の話を書きました。
「返報性の原理」はどこまで有効なんでしょうか?
で、3名の先生からご意見をいただきましたので、お寄
せいただいたご意見を公開します。
 
 
1.東京都の行政書士・K先生
> さて、本日の「返報性の原理」についてですが、
> 「一対多」か「一対一」かということがポイントではないかと
> 思ったのですが、いかがでしょう。
>
> たとえば、試食の例でもそこに10人くらいいて、
> 皆が試食していれば、「買わなきゃ悪い」とは
> 思わないような気がします。
>
> 実際には「一対多」であっても、
> 「一対一」であると感じてもらうことが必要なのかな
> と思いました。
 
 
 
2.茨城県の行政書士・O先生
>  返報性の原理のお話は面白いです。ネットによるPDF
> の無料配布やCD-ROMによる無料資料提供などは提供さ
> れても負い目を感じることはありません。
>
> どんな受け取り方をすれば負い目に感じてお返しに商
> 品を購入するだろうか,と考えると人との対話を通し
> てただでサービスの提供を受けるとその人間関係を大
> 切にしようするためにお返しとして商品を買うのだと
> 思いました。
>
> ただ単に商品が欲しいから購入するというのではなく,
> 対面販売を通して商品を購入する理由のひとつに良好
> な人間関係を保つためということを組み入れることで
> 返報性の原理による商品を購入することが成立すると
> 思いました。
 
 
 
3.埼玉県の整体院・S先生
> ・「返報性の原理」が働くのはどういう場合か
> ⇒相手に申し訳ないとその人に思わせたときです。
> つまり「負い目」がキーワードだと思います。
>
> 仕事に関連づけていくと、
> 急に飛込みで入ったのに、とても丁寧に対応してく
> れた。
> 回数券を忘れてしまったときに、現金を要求されず、
> 次回でかまわないという柔軟な対応をしてくれた。
> (これはありませんが)自分が紹介した人が、結局
> ドタキャンした。
> などでしょうか?
>
> 自分の例では、つい最近、新聞の勧誘で、まさに
> この「返報性の原理」で契約をしてしまいました。
 
 
 
4.そして私の見解
> 私が思ったのは、「相手の方がこちらのために手間を
> 掛けてくれたかどうか」です。
>
> 牛乳屋さんの時は、実は当日が賞味期限の牛乳をもら
> ったのですが、それでも色々質問に答えていただいた
> 上に別の階にある冷蔵庫まで牛乳を取りに行ってくだ
> さったのが大きいです。
>
> デパ地下の場合でも、1種類くらいは食わせてもらお
> うと思っていましたが、まさか「これも美味しいよ」
> 「こっちも食べてね」と話し掛けながら全種類を気前
> 良くくれたのが大きいです。
>
>
> それに対して、ネットや葉書などで一方的に申し込む
> 場合は、どうしても相手の手間が想像できません。
>
> 街角で何かのサンプルを配っている人も、ただ配って
> るだけとしか思えません。これは何かの展示会でも同
> じようなものです。
>
> 「これどうぞ」
> 「はいありがとう(はいさようなら)」
>
> この間たったの3秒。これでは「返報性の原理」が働
> くヒマすらありません。
と思ったのですがいかがでしょうか?
 
 
もちろん、ここに挙げた以外の見方もあるかと思います。
しかし大事なのは「返報性の原理」というのがあると本
で読んだりして、そのまま受け入れるのではなく、本当
にそうなのか? 無条件に当てはまるのか?
などと考えることではないでしょうか?
では、もうちょっと考えてみてください。商売でお客様
相手に「返報性の原理」を利用することは常に正解なん
でしょうか?


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Posted by 新谷貴司