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受けを取りたいのか、それとも商品サービスを紹介したいのか?

カップラーメンがどこまで豪華に撮影できるのか」をテーマに、面白い謎記事を紹介。しかし、本筋と関係なく記憶に残るため、記事の目的に注意が必要。一方、Gigazineのカップラーメンレビューは商品紹介に役立つ情報を提供しており、購買意欲を刺激。記事の目的とのバランスが必要。本筋からぶれずに注目を集めることが大切。

カップラーメンといえば(一部の例外はあるものの)安価でお手軽な食べ物です。

そのカップラーメンの中でもさらに安価なものを、果たしてどれだけ豪華に見せられるかという謎記事がありました。

・カップラーメンをどこまで豪華に撮影できるか試してみた!

これ実は「大手スーパー・イオンのカップラーメンPRの記事」なんですが、デイリーポータルZの人が書いたので、ネタとしてはすさまじく面白い。

※デイリーポータルZ
バカなことを大まじめにやる記事ばかりが載っている面白サイト。

そう、ネタとしては確かに面白いのです。

ただ、この力作を読んで果たして
「トップバリューのカップラーメンを食う気がそそられるか?」
という疑問がふつふつと湧いてきてしまいます。

本筋(=商品の紹介)とは何の関係もない話しか記憶に残りません。

一方、この種の「新製品の試食レビュー」で有名なGigazineによるカップラーメンのレビューをちょっと見てみましょう。

・CoCo壱番屋監修の「マイルドカレーラーメン」と「スパイシーカレーラーメン」を食べ比べてみた

同じく複数のカップラーメンを食べ比べているのと、今もまだ(たぶんサークルKあたりで)手に入るのとでこれにしました。

ぶっちゃけた話、こっちの方が買ってみようかという気になります。

私自身も、記事を読む方の反応を気にして受け狙いに走ったりすることがままあるので、自戒を込めて書きます。

受け狙いの度が過ぎると、肝心のアピールしたい商品やサービスの印象が消えてしまうので要注意。

たとえば、昔のテレビコマーシャルで記憶に残っているものを思い出してみると、

・何を紹介するCMなのかがすぐ思い出せる。
・あれ? CMは覚えてるけど何を商うCMだっけ?

というのがないでしょうか?

主観的な印象ですが、関西のテレビCMはその辺ベッタベタで、商品・サービス名を連呼して脳みそにこびり付いています。

「グランシャトー」「食いだおれ」「千日前味園」「うめだの洞」「東条湖ランド」「民芸肉料理店はや」「ホテル紅葉」どれ一つとして行ったことはないんですが。

一方、エリマキトカゲがひょこひょこと走るCMは、たぶん見ていた人はみんな「あったあった」と思い出すでしょう。

...で、あれ何のCMでしたっけ?

などとなってしまうと本末転倒ですので、本筋からぶれないよう、注目を集めること自体を目的にされないようご注意ください。

2013年10月8日広告・宣伝について

Posted by 新谷貴司