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グーグルの検索順位が頻繁に変わるのは広告収入を増やすため?

グーグルのアップデートはサイトを蹴落として広告を出させるためのもの」という主張は根拠がないと言えます。むしろグーグルは、ユーザーの役に立つ検索結果を提供することで、自社の広告収入を増やす戦略を取っています。陰謀論には騙されないようにしましょう。

先日、フェイスブックをつらつら見ていると、ある人がこんな事を
書いているのを目にしました。
> なぜならGooleは利益を目的とした会社だからです。
> Googleの利益のほとんどは広告収入です。
> 広告を出させるためには検索上位表示されたくないんです。
>
> だから、SEO対策をしているサイトを落とそうと努力します。
> それがアップデートです。
いやいや、それはおかしいでしょ。
まずグーグルの利益があらかた広告収入なのは事実です。
下記の記事によると収入の94%が広告ですから。
・グーグル決算は増収増益 通年売上高は500億ドルを突破

しかし、パンダアップデートやペンギンアップデートの理由が
「上位サイトを蹴落として広告を出させるため」というのは...。
普通の検索で1位にでてくるホームページ(を運営する会社)が、
検索結果にアドワーズ広告も出すというのは普通にあります。
理由はというと、
・検索結果からのアクセスをより多く得るため
・1位より上のアドワーズ広告の欄を他社に取られないため
この2つです。
それにグーグルは(色々と怪しげな部分もありますが)基本方針は
「Don't be evil(邪悪になるな)」です。
 検索する人の役に立たない粗製濫造ページやスパム行為を行なって
 いるページを検索結果から排除する。
→グーグル検索を利用する価値を上げる。
→利用者が増えて検索回数も増える。
→アドワーズ広告のクリック数が増える&広告を出す業者が増える。
→クリック単価やクリック数が増えてグーグルの広告収入も増える。
これこそが、アドワーズ広告という収益手段を手に入れてからの
グーグルの意図する方向です。
別に定期的に「1位のページを蹴落とす」必要などありません。
...どんなところにも陰謀論者っているのですね。
こんな無茶苦茶なことを言う人に振り回されないようご注意ください。
 
 
 
 
 
 
 
◆シンプルすぎる要約◆
もしアドワーズ広告を出させるために、というなら真っ先にウィキ
ペディアを検索結果から排除すべきでしょう。
あそこは(お金がないので)絶対に広告を出しませんから。
しかも、ちょくちょく「寄付のお願い」までしてくるし。
※調べ物や暇つぶしに重宝しているのでたまに寄付してます。

2013年4月17日検索エンジン対策(SEO/SEM)

Posted by 新谷貴司