地元密着なびメールマガジンはこちら

スタッフ・取引先・お客様。日頃からほめてますか?

褒めることで人を伸ばす方法を学ぶ「繁盛店の『ほめる』仕組み」は、スキルを身に付けたい方におすすめです。

昨日は「人気セミナー講師になる」ためのセミナーに参
加してきました。そのセミナー自体も面白かったのです
が、開始前に名刺交換をした方の中に面白い仕事をして
いる方がいらっしゃいました。
「褒める専門の覆面調査会社」C'sを経営している西村
貴好さんという方です。
 
 
ふつうの「覆面調査会社」では、ミシュランの調査員み
たいに、お店の人に正体を明かさず普通のお客様の振り
をして来店し、商品やサービスの問題点を調べ上げます。
そうして調べ上げた「忌憚のないご意見」を容赦なく並
べ立てて、サービスや商品などの改善に役立てましょう、
となります。
ところがこの方の会社では「お店の良いところ」だけを
まとめて、そこのお店に報告するのが仕事だといいます。
聞けば聞くほど奇妙な気がします。わざわざお金を払っ
て、どこを改善すれば良いのか、ではなく、良いところ
を指摘してもらって、褒めてもらおうというのですから。
そう思ったので
「普通だったらここが良くなかったという問題点を並べ
上げて指摘するものですよね?」
というと、
「うちも元々はそういう覆面調査をしていたんですけど、
それだとちっともお店の業績がアップしないんですよ」
「なんでですか?」
「自分たちがいかにダメか、を突きつけられて気分が落
ち込まない人はまずいませんから」
「そりゃ確かにそうですね」
「でも、自分たちのここが良い、というのを客観的に指
摘されたら、自分に自信が付いてやる気が出てきて、業
績もアップするんですよ」
「なるほど、言われてみればその通りですね」
 
 
お客様に褒めていただきたいのであれば、お客様のお声
を集めるのが一番手っとり早いです。それについては今
まで何度も書いてきました。
それだけではなく、スタッフの方はトップであるあなた
に褒めてもらえるのだって、お客様に褒められるのと同
じくらいに嬉しいしやる気が出るはずです。
そして、こちらは「お客様のお声」と違って手間も費用
もかかりません。あなたがスタッフの良いところを見つ
けて褒めるだけです。
 
 
…え、どこをどう褒めたらいいのか分からない?
「人を褒める」のは、相手の良いところを見つけて伝え
るという心根の問題ではあります。
ただ、そういうことが的確に出来るようになるためには
スキルが必要です。スキルなのでやり方を学んで試すう
ちに身に付きます。
 
 
…まだ褒めるレベルに達してない?
…褒めたら調子に乗る?
まずは少しでも良いところを見つけて褒めて、スタッフ
を伸ばす方がお互いのためです。万が一調子に乗ってし
まったら、あなたが軌道修正して上げればいいことです。
そんな業績アップにつながる褒め方を学ぶのに最適な本
があります。
繁盛店の「ほめる」仕組み(西村貴好・同文館出版)
実はこの本の著者が上記の「ほめる専門の覆面調査会社
の社長さん」です。
話を聞いていて面白そうだったので、帰りに紀ノ国屋書
店で買って帰りの電車の中で一気読みしました。
 
 
ちなみに、褒め方(褒めるところを見つけることから、
褒める気持ちをどう表すか)はスタッフ相手にしか使え
ない訳じゃありません。
取引先やお客様、さらにはご家族にだって生かせます。
そうすればみんなもっとハッピーになれますから。
みんな楽しく生き生きとしているところには、幸せにな
りたい人が集まってきます。
暗いニュースが多いご時世、私たちまで暗くなっていて
も良いことなんぞありません。身近にいる人同士、お互
いの良いところを褒め合って、明るい年を迎えましょう。
 
 
 
 
 
 
◆シンプルすぎる要約◆
身近な人を伸ばすには、まずちょっとした良いところを
見付けて、そこを褒めるのが早道です。欠点を指摘する
だけでは萎縮します。
繁盛店の「ほめる」仕組み(西村貴好・同文館出版)

2008年12月22日商売の考え方

Posted by 新谷貴司