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流行り物に「流行っているから」飛び付く人はネギを背負った鴨

女子会が流行っているけど、飲食店にとっては問題もあるみたい。女性客が長居してくれるけど他の客の入りが悪くなり男性客が来なくなるかも。流行り物に乗る前に使いこなせるか考えたほうが良さそう。

ここ数年「女子会」が流行ってるようで、ツイッターやフェイス
ブックなどでも「女子会を開催しました」という書き込みを見ます。
※女子の定義から知らない間に「年齢」が抜けてる気がしますが。
女性だけで何人か集まって、夫・彼氏などがいない場所で気兼ねなく
飲食やおしゃべりを楽しむのが「女子会」のキモのようです。
居酒屋チェーン「笑笑」が「わらわら女子会」という女性専用プラン
メニューを作ったらヒットしたので、一気に広まったとか。
で、
「なるほど、女子会が流行ってるのか。うちも何か考えよう」
と飲食店の方が思うのは、商売人なら当然でしょう。
ただし、それが正しい選択なのかどうか、となると話は別です。
一般的に女性客はお店に長居する傾向があります。
ということは、お店の回転率が下がります。
2時間いてくれる人が30分いる人の4倍飲み食いしてくれるなら
全く問題はないのですが、そうはいきません。
つまり、回転率が下がれば下がるほど売上は落ちます。
元々の客の入りが悪くて...という場合に女子会プランが当たれば
売上は上がりますが、下手をすると女子会貧乏になりかねません。
それに、女性客が存在感を発揮しているお店には、なかなか男の人
(特に一人客)が寄り付きにくくもなります。
女子会を大々的にぶち上げた結果が、男の方の来店ががた落ちした
では、女子会プランを導入する意味がありません。
...なんて話がこのメルマガに書いてありました。オススメです。
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女子会に限らず、何でもそうなんですが
「これからは●●が来ますよ。今からなら先行者利益が取れます!」
「●●が流行しています。今から始めないと乗り遅れます!」
「もうみんな●●を始めてます。まだ始めてなかったんですか?」
ウンザリするほどあちこちで言われている言葉ですね。
もちろん、声高に言い立てる人には「言えば自分の利益になる」
という事情があります。
たとえば、ごく最近なら「Google+」なんかがそうでしょうか。
※Google+:グーグルが4度目の正直に挑んでいるSNS。
今はまだ「フェイスブックをビジネスに活用」という声の方が
でかいですが、もうちょっとしたら「Google+で儲かる」話が
増えてくることでしょう。
流行り物に飛び付いてしまう前に、ホントにフェイスブックや
Google+が必要なのかどうか、使いこなせるのかどうかを吟味する
べきです。
自分であれこれいじってみるのは全然問題なしですが、派手な宣伝を
している会社や電話営業の会社に丸投げしてしまうのは危険です。
うかつに飛び付くことで先行者利益を得るのは「先行者利益」と
声高に言い立てる業者さんです。くれぐれもご注意を。
 
 
 
 
 
 
◆シンプルすぎる要約◆
※参考:ソーシャルメディアマーケティング詐欺に多い7つの誘い文句

2011年8月12日商売の考え方

Posted by 新谷貴司