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●素晴らしいお題目を掲げても中身が伴ってないとねぇ

パパ検」とは、子育てに積極的に関わるための検定です。育児を楽しむためのキッカケとして、問題を解いてみましょう。

「パパ検」なるものがあるのをご存知でしょうか?
子育てパパ力(ぢから)検定
子育てパパ力(ぢから)検定、略称「パパ検」とは何か、
を上記の説明ページから丸ごと引用いたします。
 
 

> 子育ては義務である以前に「楽しみ」でありたい。
> 父親であることを楽しもう
>
> 社会が大きく変化し、これまでの育児や父親のあり方が
> 大きく問い直される時期にきました。父親自身も自らの
> 生き方を、企業や社会にゆだねるのではなく、自らが主
> 体的に選択し作り上げたいという思いを持つようになり
> つつあります。その最も基本的な欲求が子育てであり、
> 意味のある父親になることであると思っています。
>
> しかし残念ながら長きに渡り、育児の場から遠ざけられ
> てきた男性がいきなり育児ができるわけがありません。
>
> 男性が自発的に、愉快に、育児や家族と関わるためには、
> 強い決心と人生のギアチェンジが必要です。父親が自ら
> 主体的に育児に関わりたいという思いを形にし、そのキ
> ッカケになるのがこの「パパ検」なのです。
>
> パパ検で、子育てをもっと楽しもう

 
 
どうやら、この検定のために勉強すると、お父さんも育
児に積極的に関わるようになれるらしいです。
ではどんな問題が出るのか、下記の練習問題を解いてみ
ることにします。
パパ検の練習問題
 
 
…何じゃあこりゃぁ!!
腹を押さえながら「死にたくねぇ、死にたくねぇよ」と
続くとジーパン刑事になってしまいます。閑話休題。
・ゼロ歳児に食べさせてはいけないもの。
・「おやつ」という言葉。
・男性による育児休暇の申請率。
・ソフトバンクの出産祝い金。
・家計に占める育児費の割合。
・「桃太郎」の別バージョン。
・けん玉の技の数。
・サザエさんの小ネタ。
・父子家庭の数。
・立会い出産の割合。
・特定のコンビニ店舗の名前。
 
 
ええと、こんな問題のどこら辺が「育児に関わるための
キッカケ」なんでしょうか?
まともに役に立ちそうなのは1問目だけではないか。
ホームページを見ると「経済産業省後援」「東京都後援」
と目立つように書いてありますし、下記ページを見ると
色んな人がコメントを寄せています。
パパ検 私たちが応援しています!
でも、経済産業省も東京都もその他の皆さんも、この呆
れ果てた練習問題を見てないでしょうね。ぜひとも自分
で練習問題を解いてみて、こんなアホな検定試験に推薦
文を寄せていいものかどうか考え直した方がいいと思う。
 
 
お父さんが育児に主体的に関わるのはいい事です。それ
を否定する人はまあいないでしょう。
でも、だからといってこの「パパ検」を推薦できるかと
いうと、どう考えても無理。絶対に無理。どこをどう考
えても時間と金の無駄遣いです。
いくら素晴らしいスローガンを掲げても、中身が全く伴
ってない、というか全くの別物では、むしろ何にもしな
い方がマシです。
何もしなければ周りの人を振り回して迷惑をかける事も
ありませんから。
 
 
実際に提供している商品やサービスが、キャッチコピー
やスローガンと一致していないというのは、残念ながら
ままある事です。
現実を理想に近付けるのがより良いやり方だとは思いま
すが、何かの事情でそれが難しいなら、スッパリと掲げ
た理想を引っ込めてしまうというのも潔いかと。
 
 
 
 
 
 
◆シンプルすぎる要約◆
ほとんどの会社や団体は高邁な理想を掲げて発足してい
るものですが、現実が全く伴ってないとしたら、理想か
現実かどちらかを見直すべきです。

2008年2月8日広告・宣伝について

Posted by 新谷貴司