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お客様の頭の中に印象を残すには?

ラーメン屋のメニューに惹かれず、立ち去ってしまったエピソードを紹介します。また、地元誌の宣伝効果を考察し、開業医院が口コミを増やすためにはどうすべきかも検討しています。

●エピソード1:

この間、区役所に自転車こいで出かけて、その帰りになかなか雰囲気の良さげなラーメン屋さんがありました。

「お、なかなかいい感じ。どんなラーメンがあるのかなぁ?」

と思って近付いてみてみると…

醤油ラーメンとか味噌ラーメンとかがあるのはわかったのですが、品名と値段だけしか書いてないのです。

「食べてみたい」という気にまったくならなかったので、食べずに立ち去ってしまいました。

●エピソード2:

で、今日は今日とてお昼前にちょっと自転車をこいで出かけておりました。用事が済んだら12時になっていたので、お昼でも食べようかと思って…

「そういえばこの前、雑誌に『宮崎ラーメン』ってのが載ってたな。確かこの辺にあるはずだし、行ってみるか」

ということで、行ってみました。

●考察:

エピソード1の場合、たとえば「グルメ雑誌の記事の切り抜き」なんかが貼ってあれば、かなり高い確率で食べに入ったと思います。

そうでなくても、「うちはこんなラーメンを作ってます」というこだわりが書いてあっても、恐らく食べに入ったことでしょう。

つまり、

・商品名
・写真
・値段

だけでは見込み客を店内に引きずり込むことはできないのです。もっと店の前を通りかかった人の心を鷲づかみにするような「何か」が必要なんです。

で、エピソード2の場合、ラーメン屋なんてグルメ雑誌に限らず地元誌にはいつでも載ってると言って過言ではありません。無難なネタですから。

その中で読者の記憶にとどめてもらおうと思ったら、「ほかのラーメン屋とは違う点」を端的に表現しないといけません。

この場合ですと、「宮崎ラーメン」というのがポイントになります。九州でも「博多ラーメン」だとか「長浜ラーメン」なら誰でも知ってます。あと、京都には熊本ラーメンのお店(味千、桂花ラーメン)もあります。

でも、宮崎ラーメン? 聞いたことないぞ?

というわけで、あっさりと私の脳内にこびり付いてしまいました。

ある程度の患者さんがいらっしゃるなら、口コミ・紹介オンリーでも十分にやっていけるでしょうが、開業して間がないなどの理由で口コミや紹介が当てにならないなら、まずは「口コミをしてくれる患者さん」を増やさないといけません。

来ていただいて施術を受けていただかないと、口コミをしてもらいようがありませんから。

※ちなみに宮崎ラーメンのお店は定休日でした。残念。

2006年9月22日広告・宣伝について

Posted by 新谷貴司