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●4月に忘年会や新年会のチラシを撒くレストラン??

時期外れのチラシを見て、驚いたことといえば、京都の昨日と今日が夏日だったにも関わらず、クリスマスや忘年会の宣伝をしていることでしょう。チラシの在庫が余っているから仕方なく撒いているのかもしれませんが、4月の時期には4月にふさわしい宣伝をする方がよいでしょう。在庫を減らすために、一回に必要な枚数だけを刷ることも大切です。

我が家の郵便受けに近所のレストランのチラシが投函さ
れておりました。
そういえば、ここって何故か行った事なかったな。
たまに結婚披露宴なんかをやってたっけ。
ふーん、ランチメニューがあるのか。
で、
…をい、「クリスマス・忘年会・新年会に!」って、今
4月半ばで、京都は昨日・今日と夏日だというのに。
一体何を考えてるんだ、ここの店長は。
 
 
まあ、もちろん何を考えているのかは大よそ見当が付き
ます。去年の年末ごろに山ほど刷ったチラシが、山ほど
余っているんでしょう。
で、せっかく作ったチラシだし、時期外れは百も承知だ
けど撒かないよりはマシだろうからご近所に撒くか。
という感じでポスティングをして回ったんじゃなかろう
かと推測できます。
気持ちは分からなくもないのですが、正直4月のこの時
期にクリスマスや忘年会のチラシはないだろうに。
たとえ刷ったチラシを全部ムダにしても、4月には4月
にふさわしいイベントを打ち出したチラシを撒かないと、
期待するような反応なんて得られるわけがありません。
考えてもみてください。4月にもなって年末用のチラシ
を撒くお店って、どう考えても不景気に決まっています。
店長さんだって(少なくとも商売では)気の回らない人
であるとしか思えません。
つまり、ここの店長さんはわざわざ手間ヒマかけて
「うちは繁盛してません」
「お客さんは入ってません」
「私は商売センスがゼロです」
と知らしめているようなものではありませんか。
 
 
と他人様をあげつらうような事ばかり書いていても、先
生方の利益にはつながりませんから、じゃあどうすれば
良かったのか、について書きます。
 
 
まず、年末には年末仕様の、4月には4月仕様のチラシ
を作って撒きましょう。当たり前といえば当たり前です
が、その当たり前のことをしてない人が現実にいますか
ら。
とはいえ、今の時期だと花見は(少なくとも京都では)
時期外れですし、新人の歓迎会に使ってもらうにしても
3月末くらいに撒いておくべきでしょうから、そもそも
今の時期にチラシを撒くこと自体が間違ってる気が。
 
 
次に、チラシやパンフレットなどの印刷物は、なるべく
一回に印刷する数を減らしましょう。一回に1万枚撒く
なら1万枚だけ刷るべきです。
印刷屋さんに「5万枚刷ったらお得ですよ」とか言われ
ても、1万枚しか必要なければ、たとえ割高に見えても
1万枚しか刷らないことです。
それに5万枚刷って4万枚を手元に残していた場合、も
しも誤植や修正があったら「自分たちで4万枚を手で修
正する」か「4万枚を全部古紙回収に出す」かで頭を抱
えることになりますから。
商品だろうが販促品だろうが、在庫は抱えずに済むなら
それに越したことはありません。人間でも商売でも身軽
なのが一番です。
 
 
 
 
 
 
◆シンプルすぎる要約◆
時期外れの宣伝は、自分自身の足を引っ張るだけです。
あと、必要のない在庫も禁物です。

2008年4月23日広告・宣伝について

Posted by 新谷貴司