LLMs.txtや生成AI向けSEO対策の落とし穴|本当に必要な対策とは?

生成AIが広まっても、SEOはまだ終わりません。LLMs.txtやAI専用ホームページを急いで作る必要はなく、人にもGoogleにも分かりやすいホームページ作りが、生成AI対策としても一番効果的です。

ChatGPTなどの生成AIが普及するにつれて、次のような意見を目にする機会が増えてきました。

  • みんな生成AIの解説だけで満足するようになるのでSEOは終わる!
  • 生成AI向けにホームページを紹介するLLMs.txtを作りましょう。
  • 普通のホームページとは別に生成AI専用ホームページを開設しませんか?

内容の真偽や自社に必要かどうかを吟味せず、いきなり飛びつくと思わぬ問題が起こりかねません。

予算や時間を浪費したり、最悪の場合は意図せずSEOスパムを行なってしまったりする危険性もあります。

そこで、「SEOは終わるのか?」・LLMs.txt・生成AI専用ホームページについて解説いたします。

 

▼生成AIの普及でSEOは終わるってホント?

インターネットで簡単な調べ物をする時、生成AIやGoogle検索のAIモードの回答だけで知りたい答えが返ってくるようになってきました。

Googleで検索して、検索結果に出てくる個々のページを1つずつ見る必要が減っているのは確かです。

しかし、どんな調べ物でも生成AIやGoogle検索のAIモードが出す答えに満足できるわけではありません。

生成AIやGoogle検索のAIモードは今でも間違った回答をすることが普通にありますし、情報量が足りない場合もあります。

▽Google検索でページをチェックする必要性は減っていない

たとえば、専門家に相談しようと思った場合、その専門家の知識が十分か、人柄は信頼できるのか、どんな経歴なのかなど、より深く情報を集めるのではないでしょうか?

また、生成AIに質問する場合でも、調査が必要な問いであれば生成AIはGoogleでキーワードを検索して、上位に表示されるページを参考にします。

検索や情報の吟味をするのが人間でも生成AIでも、当分の間はGoogle検索で上位に出るページを頼り続けることになりそうです。

なお、下記ページによると、2025年8月の時点で、Google検索の利用者数も利用度合いも減ってはいません。

・従来の検索は衰退していない(※英語ですがブラウザの翻訳機能で日本語にできます)
https://www.seroundtable.com/traditional-search-is-not-declining-report-39998.html

「SEOは死んだ(SEO is dead)」という言葉は、これまでに何度も言われてきましたが、SEOが本当に死ぬ日は当分来ないと考えて良いでしょう。

 

▼生成AIのためにLLMs.txtを設置する必要はあるか?

LLMs.txtとは、「当ホームページには、どのような情報がどのページに記載されているか」を生成AIに知らせるためのテキストファイルです。

LLMs.txtには、以下の画像のように、ホームページ内の主立ったページの簡単な解説やURLをいくつか載せます。

生成AIで調べ物をする人が増加しているということから、生成AIに自社の商品やサービスを取り上げてもらいたいと考える企業が増えています。

そうした要望に応える形で「生成AIに見せたいページを優先的にクロールさせるために、LLMs.txtをサーバーに設置しましょう」という謳い文句が、生成AI界隈から聞かれるようになりました。

しかし、LLMs.txtは本当に必要なのでしょうか?

 

▽今のところLLMs.txtを設置するメリットはない

もし私がお客様から「今すぐLLMs.txtを導入する必要がありますか?」と質問されれば、「その必要はありません」と答えます。

なぜかというと、情報収集や学習データ集めのためにLLMs.txtを参考にする生成AIがまだないからです。

今後、LLMs.txtが普及するかどうかは、生成AIを開発する主要な企業の判断にかかっています。

LLMs.txtを作って自社ホームページに設置するのは、各社がLLMs.txtの設置を勧めるようになるのを待つべきです。

 

▼生成AI専用ホームページを開設する意味はある?

生成AIの専門家などから「人間に見せるホームページとは別に、生成AIが理解しやすいように書かれたホームページを運営するのが効果的だ」という意見が出て来ています。

「生成AI専用ホームページを作る」というのは、はたして生成AI対策として有益なのでしょうか?

私は二つの理由から、現時点では生成AI専用ホームページを作るメリットがないと考えます。

 

▽1.そもそも生成AIは普通のHPでも内容を理解できる

元々、生成AIに学習させるために、各社は大量の文章を読ませてきました。その中には無数のホームページも含まれます。

そのため、普通のホームページなら生成AIが内容を理解できると考えて良いでしょう。

もし、生成AIが理解しにくいホームページであれば、Googleのクローラー(ホームページを巡回・収集するプログラム)もページの内容を把握しにくいはずです。

一般の利用者も、ページの内容を理解しにくい恐れがあります。

逆に、一般の利用者やGoogleのクローラーが内容を掴みやすいホームページであれば、生成AIにとっても理解しやすくなります。

生成AI専用ホームページを作るのではなく、アクセスする人が内容を理解しやすいホームページに改善する事を目指すのが、遠回りなようでも生成AI対策には確実です。

 

▽2.自社ホームページのSEOに悪影響を与えかねない

生成AI専用ホームページは、普通のホームページの内容をAIに理解しやすいように作り替えたものです。

どちらも内容はほぼ変わりませんので、人間向けホームページと生成AI専用ホームページの両方があると、重複コンテンツとなる可能性が高いです。

本来であれば、Googleなどに重複コンテンツとして扱われないよう、以下のような設定をおこなうべきです。

  • 人間向けホームページ:
    普通のブラウザと検索エンジンのクローラーにはアクセスを許可する。
    生成AIのクローラーにはアクセスさせない。
  • 生成AI専用ホームページ:
    普通のブラウザと検索エンジンのクローラーにはアクセスさせない。
    生成AIのクローラーのみにアクセスを許可する。

ところが、この設定に失敗すると、生成AI専用ホームページをGoogleのクローラーが巡回できてしまう恐れがあります。

その場合、生成AI専用ホームページがGoogleの検索結果に出てきかねません。

仮にGoogleのクローラーが生成AI専用ホームページだけにアクセスできる設定になっていると、さらに悪い事態が起こり得ます。

この場合、人間が見るページとGoogleのクローラーが見るページとが違うものになるため、SEOスパムと扱われる恐れがあります。

手間や費用がかかる上に、メリットが期待できず、失敗した際のデメリットが大きいことを考慮すると、生成AI専用ホームページはおすすめできません。

 

▼生成AI向けのSEOとして何をすれば良いのか?

2022年秋にChatGPTが世の中に大きな衝撃を与えてから3年ほどたちました。

これまで紹介してきた生成AI向けSEOサービスも含めて、色々な商品やサービスが登場しています。

しかし、少なくとも2025年の時点では、生成AI向けに特別なSEO施策は必要ありません。

人間やGoogleのクローラーに分かりやすいホームページは、生成AIにも分かりやすいものですので、次のようなSEO施策を行なってください。

▽生成AI対策にもなるSEO施策

  • ページのタイトルは、内容が分かりやすいものにする
  • 読みやすく論理的な文章を書く
  • 内容を理解しやすいように、見出しや箇条書き、表や画像・動画などを適切に使う
  • 必要に応じて関連するページへのリンクを張る
  • 画像には代替テキスト(画像が表示されない時に代わりに表示される文章)を書き込む
  • 動画の下に、動画の文字起こしを載せる
  • どのようなページがあるのかが分かりやすいように、メニューを載せる

とはいえ、ページ内容に合ったタイトルやリード文を1つずつ考えるのは大変ですし、動画の文字起こしも手間や時間がかかります。

必要な作業を短時間で行う方法はないものでしょうか?

 

▽生成AIがSEOに役立つ場面

上に挙げたようなSEO施策を効率的に行うには生成AIが役立ちます。

  • SEOのためには、何が不足しており、どのような施策をとれば良いのか?
  • 新しいページにはどういった内容を書けば良いのか?
  • ブログ記事などで、どのような構成で文章を書くのが良いか?
  • 記事を見込み客に読んでもらうためには、どういったタイトルや記事の抜粋文を載せるのが効果的か?
  • 誤字脱字や文章の繋がりが悪い箇所など、文章が読みにくい箇所はないか?
  • 動画の文字起こしを短時間で行いたい

しかし、これらの場面で、具体的に生成AIをどのように活用すれば良いのか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

▼SEOブートキャンプで御社をサポートします

そこで、当会では、お客様のSEO施策をサポートする「SEOブートキャンプ」をご用意しています。

SEOブートキャンプでは、SEOに関するアドバイス&サポートに加えて、生成AIの活用法などを提供しております。

これに加え、SEOや回遊率アップに役立つ独自のWordPressプラグインもご利用いただけるように改定いたしました。

受講開始から6ヶ月間は、これらの各種ツールやサポート・アドバイスを自由にお使いいただけます。

※WordPressプラグインについて詳しくはこちらを
https://www.localnavi.biz/seo/mail/plugins.html

そして、従来のサービス内容に上記のWordPressプラグインを追加したことに伴い、受講料を現行の28,000円から36,000円に改定いたします。

10月24日(金)0時までにお申し込みいただいた方は、現行の受講料でWordPressプラグインもご使用いただけますので、興味がございましたら、お早めにお申し込みください。

・SEOブートキャンプ
https://www.localnavi.biz/seo/seo_boot_camp.html

▼生成AI向けSEOに関する現時点でのまとめ

生成AIの進歩は非常に早く、この先どうなるのかは予測し切れません。

一つだけ確実なことは、これからも生成AIに関する新しいサービスが次々と出てくるだろうということです。

そうした新しいサービスの中には、誰が見ても怪しいものもあれば、利用する人を選ぶものもあります。

そして少なくとも、SEOは当分廃れそうにありませんし、LLMs.txtやAI専用HPを用意する必要はしばらくはありません。

自社には合わないサービスで時間と費用を無駄にしないために、新しいサービスを導入する際には、ご相談いただければ幸いです。

ご相談は無料で承ります。

よろしければ、下記フォームやLINE公式アカウントからお気軽にご相談ください。


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