デタラメな自社情報を載せたページにどう対処するか?
債務整理の専門家」として勝手に登録され、削除できずに困っている事務所の話。ブログの対策方法や行政書士の需要についても触れている。
今朝、ある司法書士の方から「司法書士なびに登録している私の情報を削除してほしい」と電話がありました。
ところが、よくよく話を聞いていると、その先生の事務所はうちに登録されていないのです。
そこで話を終わっても良かったのですが、これも何かの縁ですし、もう少し話を聞いてみました。
どうやら、司法書士を紹介するブログがあちこちにあって、何故かそういうブログの全てに「債務整理の専門家」として登録されてしまっているのだそうです。
ご本人は「債務整理なんか一度もやったことがないのに、専門家扱いされるのは迷惑だ」とのことで、何とかしたいと。
ご自身でもいくつか手を打ったものの上手くいかず、それで(何故か)私の所に電話が掛かってきた次第です。
- ヤフーに「私の名前で検索した時の結果から削除してほしい」と要請。ヤフーの返事は「無理です。ホームページを作っている人に頼んでください」
- ライブドアブログで作っているサイトがいくつかあったので、ライブドアブログに削除を依頼。「うちは広告を載せているだけなので」と意味不明な返答で拒否。
- ブログを作っている張本人には連絡不能。どこの誰かも分からないし、ブログには連絡手段が載っていません。
事の経緯を聞いた私は、
そいつらはライブドアブログを借りてデタラメな内容のブログを作っているのですから、ライブドアブログに「ここのブログのこの記事は事実無根の内容が載っているので、ブログ主に警告をしてほしい」と言うしかないと思います。
と相手の方に言いました。
あ、でも単に電話やメールをするよりも「内容証明郵便」の方が効果的でしょうかね?
ここ半年ほどで、あちこちからデータをかき集めてブログを量産する人が増えています。
「簡単にブログを量産して楽して儲けましょう」などというノウハウやソフトを売る人がいるからです。
ここで問題なのは、間違った元データや古くなった元データを使って、間違った内容のブログやホームページを量産されたらいい迷惑だという点です。
当「地元密着なび」のように先生方が自ら掲載データをお寄せくださって、更新や修正をきちんと受け付ける相手がいればいいのですが、そんなブログ量産野郎に限って連絡先をどこにも載せていないのです。
そうなると、ブログサービスの会社(上記の例ならライブドア)に「ブログの持ち主に連絡のしようがないのでそちら経由で警告をしてください」などと、七面倒ですが内容証明郵便で送り付けるしか手は思い付きません。
こういう事は、やっぱり行政書士さんの業務なんでしょうか? けっこう需要がありそうなんですが。
※2020年12月4日追記:
さすがに2020年にもなると、こんな雑なサイトが上位に出ることはありません。
代わりに頭を悩ませてくれるのが、食べログやGoogleマイビジネスなど「誰でも自由に店舗情報を掲載・編集できるサイト」です。
こちらへの対策は、自分が店舗情報を編集できるようにしておくことと、やはり自社ホームページで正しい情報を掲載しておくことです。