地元密着なびメールマガジンはこちら

いきなり色々と手を出さずに1つの事をミッチリやる

ウォーキング講習会で1つだけのコツを教えてもらい、それだけを徹底的に練習すると効果的な歩き方が身につくという話。

先週末に某スポーツ用品店が主催するウォーキング講座
に(性懲りもなく)行ってきました。
学生時代から「お前の歩き方は独特すぎるから、100メー
トル離れていても分かる」と言われていました。
妻には「腰に負担がかかっていそうな歩き方だ」とも指
摘されていたので、その辺を何とか矯正したいと思って
いるのです。
 
 
そう思って過去に2度、別々のウォーキング講習会に参
加した事があります。1つ目は元モデルさんで普段は女
性向けのウォーキング講座を開いている方のもの。2つ
目は整体院の先生が主催されているもの。
どちらも足の動かし方やら何やらかんやらと色々な事を
2時間ほどかけてミッチリと教わりました。
そしてその時にはまともな(=周りから見て違和感がな
い)歩き方になるのですが、数週間もすると元に戻って
しまいます。
矯正したはずの歩き方が元に戻ってしまったと自覚した
頃には、歩き方のコツや注意点はもう思い出せません。
「ああ、どうしよう?」
 
 
しかし、今度は大丈夫のような気がします。たぶん。
なぜかというと、今回のウォーキング講習会で教わった
のは、実質ただ1つ「足を前に出す時には同じ側の腕を
外向きにねじりましょう」だけだからです。
講習会ではこれだけを2時間ミッチリとやったのです。
これしかやってないのに忘れろという方が無理です。
本当は講師の方が他の事も言っておられたのですが、
「とりあえず足を前に出す時には同じ側の腕をねじると
いう事だけ注意してください」
「他の事はそれが身に付いてから思い出してください」
と、まるで「あしたのジョーのジャブ」みたく同じこと
ばかり練習しました。
 
 
セミナーやら講習会やらで色んな事を教わると、
「うーん、色々教えてもらって得したな」
という気分になりますが、実際には教わった色々な事は
たぶん何一つとして身に付かずに終わってしまいます。
私にも身に覚えがいっぱいあります。大枚はたいてセミ
ナーや講習会にでかけたのに、
>ああいいこときいたなー
で何も身に付かずに終わった事が何度あるか。
そして、こういう事は「教える側」に回った時にもキッ
チリとやってしまいます。情報やノウハウを出し惜しみ
したらいけないんじゃないかと恐れて、情報を出し過ぎ
てしまうのです。
教わる側にはちっとも身に付いてないのに。
というわけで、
・学ぶ時は欲張りすぎずに基本をミッチリ身に付ける。
・教える時も本当に大切な基礎を身に付けてもらう。
よう気を付けましょう。
…例によって例のごとく自戒を込めて。
 
 
 
 
 
 
◆シンプルすぎる要約◆
色んな事を一気に覚えられるほど人は賢くないです。
たまには例外もいるかもしれませんが、しょせん例外。

2009年4月28日商売の考え方

Posted by 新谷貴司