「最高のもの」を組み合わせると「究極」になるのか

「それ、どう考えてもムチャクチャやろ!」
今日買ってきた本に書いてあるエピソードに思わず突っ込んでしまいました。

・ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する(島田紳助/幻冬社新書)
amzn.to/30PZMzS

紳助さんが若い友人に出資してラーメン屋をオープンさせた時のエピソードが載っていました。

その「若い友人」はとんでもなく根性がある気持ちのいい若者だったのですが、ラーメンを作ったことが一度もなかったそうで(ヲイヲイ)。

「お前なら、ちょっと習えばすぐできるようになる」

と紳助さんに言いくるめられた彼は、しかしあっという間にそんな訳ないことを思い知って、紳助さんに泣き付きます。

そんな彼に紳助さんが出した案はというと…

僕はものすごく単純な発想をした。本職の人に聞かれたら、たぶん怒られる。

要するにラーメンとは、麺とスープと具の組み合わせだ。それなら、麺が評判のラーメン屋と、スープが評判のラーメン屋と、具が評判のラーメン屋と、それぞれの店から麺とスープと具を買ってきて、全部足したら究極のラーメンになるんやないか。

彼は僕に言われた通り、有名ラーメン店を回ってそのラーメンの3大要素を集め、全部足して作ってみたのだが――

出来上がったのは、とんでもなく不味いラーメンだった。

この後、気の毒な彼がどうなったかは本を見てください。

25年間で失敗した(=黒字転換できなかった)ビジネスがゼロというバケモノ・島田紳助さんが「なんで本業でもない商売で無敗を誇っているのか?」を書いた本です。メチャクチャ使えます。

…タレントの店が流行るのなんか当たり前だろと思う方。

一時は流行っても後が続かないのがタレントショップですから。続かない理由も上記の本には書いてあります。

・ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する
(島田紳助/幻冬社新書)
amzn.to/30PZMzS

ここでは違う話をします。

最高の材料を集めて究極のラーメンを作る話だと「こいつアホかいな」と笑っていられますが、現実に料理とは全然別の分野で同じ失敗をしていながら「何故うまく行かないんだ?」と頭を抱えている人は少なくないんじゃないでしょうか?

チラシのデザインはこのノウハウからいただいて、キャッチコピーはこっちのノウハウを参考にして、チラシを撒く時期はあのノウハウで書いていたとおりに、という風に色んなノウハウのいいとこ取りをして、独自の最強ノウハウを作り上げたはずが、なぜか大失敗。

…覚えはありませんか?

小難しい言い方をすると、
「全体とは、部分の総和以上のなにかである」
ということです。

最高の材料を「どう組み合わせるか?」あるいは「そもそもこの材料を組み合わせても大丈夫か?」というところをきちんと押さえないと、最高の材料同士がお互いの良さを殺し合う事だってありますから。

それ以前に「ホントに最高の材料なのか?」から疑うべきなのかもしれませんし。

2007年6月12日オススメの本・ソフトなど

Posted by 新谷貴司