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●世間に流れる悪いニュースを自分に都合良くする方法

不安を抱く人に安心を提供し、ビジネスチャンスをつかみましょう。

ここ数日、工業用糊の原料に回すはずの米を食用に転売
しまくっていた業者の話題が持ちきりです。この事件で
問題になっているカビ毒・アフラトキシンというのは、
食品に残っているととんでもない慢性毒性のようです。
アフラトキシン(東京都衛生局ホームページ)
残ってれば、ですが。
この件では「健康被害が考えにくいので、どの会社のど
の商品に事故米が使われたのかは公表しない」という事
になっております。
個人的にはそれで良いと思うのですが、あいにく「安全」
と「安心」とは違います。安全は数字やデータで客観的
に示せますが、安心は「気分の問題」が大きいです。
乱暴に例えれば「科学」と「宗教」並みに違います。
そこで、安全ではなく安心を求めている人たちに「安心」
をアピールする事はできないものかと考えてみます。
悪いニュースこそ、ビジネスチャンス!事故米騒動もビジネスチャンス
> このような暗いニュースというのは、間違いなくビジネ
> スチャンスに繋がります。暗いニュースというのは、顧
> 客に今まで疑いもせずに行っていた既存の購入パターン、
> 消費パターン、利用パターンに、「ホントにこれでいい
> のだろうか?」という気づきや、不安を与えるからです。
>
> 「正しいこと」でも、従来聞く耳を持ってくれなかった
> 顧客が、聞く耳を持ってくれるようになるというビジネ
> スチャンス。
>
> ある意味、「真面目に、正しい事」を起こっている人に
> とっては、暗いニュースは、ビジネスチャンスなのです。
一見すると「他人の不幸を利用して儲けよう」と書いて
あるように思えます。しかし、そうではありません。
たとえば、徹底的に安全と高品質にこだわって食べ物を
作ってきた会社があったとします。当然ながら商品の値
段は高くなります。売れません。
しかし、ここであれやこれやと食品がらみの不安な事件
が頻発しています。「安いものには安い理由がある」と
いう事を自覚し始めて「じゃあ何を買えばいいんだ?」
と不安に思っている人に対して、
「ここに安全で高品質な食品がありますよ」
と教えてあげる事の何が悪いんでしょう?
 
 
今回の事故米事件で、熊本の美少年酒造という酒蔵に対
してウソ八百の「国産米100%証明書」を発行し続けた
会社のようなやり方は犯罪行為です。
しかし、本当にまともなものを取り扱っているのなら、
「うちの商品はまともですから安心してください」とお
客様にアピールするのはむしろ正義です。
 
 
 
 
 
 
◆シンプルすぎる要約◆
悪いニュースで不安におののいている人を、あなたの商
品やサービスで安心させてあげるのは断じて悪い事では
ありません。遠慮なくやりましょう。

2008年9月12日商売の考え方

Posted by 新谷貴司