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書評:バカ世界地図~全世界のバカが考えた脳内ワールドマップ

笑えて、同時に考えさせられるバカ世界地図!バカな勘違いや知識の中途半端さに驚愕すること間違いなし!

サブタイトルが長いので「書評」の2文字とカギ括弧を外しました。どうでもいいとは思いますが。

日本人に限らず、世界各地のバカが英知を結集して、とんでもない世界地図を作り上げていく様が死ぬほど笑えます。

社会科の授業すら受けていない小学2年生の息子(注:社会科は3年からです)がこの本を見て受けていたので、大人なら大丈夫かと。

で、具体的に何をどう勘違いしているかというと、

1.名前が似ている国や地域は場所も近い。

「タイ」と「台湾」、「シリア」と「シベリア」、「タヒチ」と「ハイチ」、「インド」と「インドネシア」、「モナコ」と「モロッコ」、「南アフリカ」と「南アメリカ」などなど(これでも半分くらいです)。

2.オーストラリア人はそもそも自国の形を覚えてない

「オーストラリア大陸」と「四国」は何となく形が似ています。なので、冗談でオーストラリアの位置に「拡大した四国」を貼り付けたところ、誰も気付かなかったどころか、「オーストラリアってカンガルーの形をしてると思ってた」というはるかに予想外の返答が!

3.中途半端な知識が反映されたせいで余計に収拾が…

「北は寒くて南は暑い」のだから、南極は暑いはずだ。
「南極大陸」があるなら北極にも大陸があるはずだ。
そういえば北の方に「ソビエト」ってあったよね…。
「ガンダーラ」ってどこにあるの?
(…これはどう考えても日本人だろう)

この本を読んでいる限りでは、特にアメリカ人が「いかに自国の外のことに興味も知識もないか」が伺えます。

ほぼ全ページ「それは違うだろ、何で知らんのだ?」と突っ込みたくなるくらいバカ全開です。

ただ、この本の前には「バカ日本地図」というのが出てますから、残念ながら日本にもバカ(鳥取と島根の違いが分からないとか)が大量にいます。

・バカ日本地図

要するに

・ほとんどの人は、自分が興味を持ってないことなんか心底「どうでもいい」と思ってる。
・似たような名前のものは間違えやすいし、同じようなものだと思い込みやすい。
・中途半端な知識や聞きかじっただけの知識は「ない方がマシ」かもしれない。
・「三人寄れば文殊の知恵」ということわざは大嘘だ。質問する相手を間違えると大嘘を教えられることもある。
・私の常識は他人にとってはちっとも常識じゃない。

「他人の常識が自分の常識といかに違っているか」を思い知るにはいい教科書かもしれません。単にメチャクチャ笑えるだけなんですが。

・バカ世界地図

2007年8月15日オススメの本など(※アフィリエイト)

Posted by 新谷貴司