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安く買いたたかれずに済む道を模索する

ミートホープ社の「ニセ牛ミンチ」事件について、業界全体の問題や消費者の価格重視の影響に言及し、違うアプローチがあれば事態を回避できたのではないかと示唆しています。

ミートホープ社の「ニセ牛ミンチ」事件(立件されてるのかな?)は、次から次へと新事実が出て来てますが、これはさすがに不二家のように後で名誉回復する気配はなさそうです。

で、件の社長が言った次の一言。

「業界全体の体質も(警察に)説明しなきゃいかんと思うし、販売店も悪いし、半額セールで喜んで買う消費者にも問題がある」
「もちろん私が一番悪いんですけども…消費者自体も安いものばかり求めるから」

正面切って全否定できる人はいないでしょう。

たしかに、スーパーに行けば「冷凍食品の3割引セール」なんてのが頻繁にありますし、それ以外にも安売りなんて珍しくもありません。

私たちが「安く買えて嬉しいなー」とか言っている裏で、メーカー(特に実際に作っている会社)は値下げ圧力に苦悶しています。

でも、ここの社長のもろもろの「創意工夫」を、別の方向で発揮できれば、こんな悲惨な末路をたどる事もなかったんじゃないかと思います。

たとえば、近所のスーパーでは豆腐が一丁45円で売ってます。「これでメーカーは利益出るのか?」と心配になるくらいです。

しかし、「もっと安くしろ」とスーパーに買い叩かれた挙句に、商品を愛されもせず、仕入先に尊敬もされないようなやり方を続けずに、全然違う道を選ぶことだってできるのです。

たとえばこの人みたいに。

http://career.nikkei.co.jp/contents/bizperson/0602bpn_tarumi/

あるいはこの人みたいに。

http://www.innovative.jp/interview/2005/1102.php

2007年6月29日商売の考え方

Posted by 新谷貴司