奈良県生駒郡斑鳩町や周辺のスポットを紹介します

神岳神社

三室山の南麓にある神社。神職は常駐していない。境内へは三室山から行けるが、正式には神南方面から詣でる。

三室山の南麓にある由緒正しい神社。神職の方は少なくとも常駐はしていないようです。

三室山から歩いて境内に行けますが、鳥居が境内の南側なので、神南方面から詣でるのが正式なようです。

※2025年5月24日追記

社務所に掲げてある「神岳神社の縁起」を文字が読めるサイズで撮影し直したので掲載しておきます。

延喜式内 神岳神社の縁起

摂社 大己貴神(オオナムチ )
境内 末社 市杵島弁財天
末社 稲荷神社

当神社は法隆寺の西南にあたる三室山の中腹に位置し古代は社殿などの建造物はなく自然の森や山を神地としての信仰であったといわれている。

聖徳太子は飛鳥より産土神(神名不詳)をこの地に安置し、太子の勅願所として祭祀されていたがいつしか祭神は須佐之男命を奉祀している。

須佐之男命は別名を「牛頭天王」と呼び、内陣鳥居前には「牛頭天王社」と刻んだ四基の石灯篭がその歴史を今日に伝承させている。

旧村社、神岳神社は延喜式神名帳巻第九(延長五年)に平群郡神岳神社と、また大和国平群郡神社明細帳(明治十二年七月調)にも社格を明記されている。

この社殿を構えるにあたり、拝殿より一段高い所に小規模の社殿は一間社春日造り(春日大社と同じ)の桧皮葺(老朽化により昭和六十一年銅板葺に改修)で身舎は円柱で前後に二分し、四面に花鳥の透彫蟇股を組み随所に極彩色を施している。

組物は出三斗組で二軒繁棟木をうけている。向拝部は一間とし中備に蟇股を入れ身舎間は繋虹梁を用いず 手挟みで納めているのは小規模な社殿としては類例が少ない。

縁は跳高欄とし、登高欄、袖高欄とも宝珠仕舞としてまとめてある。

向拝垂木のほか浜床部分の壁板等一部の補修はしてあるが殆ど建造時の部材を残し木鼻、虹梁、墓股の絵様及び構造形式よりみて江戸時代初期を下らない建造物であるとの学者説である。

なお、古文書によれば境内地には神佛が習合する神宮寺の神南寺観音堂(通称上ノ堂といい今も残っている小字上ノ堂の意味)があったが、神佛分離令によって本尊地蔵菩薩、聖観音菩薩の佛像は神南融念寺(恵宝殿)に安置されている。 堂跡地とみられるあたりから「神南寺」と刻印した屋根瓦片の出土があり保存していることを縁起にあわせて附記する。

平成十六年十一月吉日
神岳神社神社委員

スポット名 神岳神社(かみおかじんじゃ)
営業日時 24時間
所在地 〒636-0143 奈良県生駒郡斑鳩町神南4丁目1−46

投稿日

投稿者:

タグ:

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)