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●ちょっとしたズレから違和感と不信感が生じます

新しく開店したケーキ屋さんのカードのフォントが明朝体で違和感があります。全体のイメージに合わせるべきですね。

近所のショッピングモールに新しく「ケーキ屋さん」が
開店しました。全部のショートケーキが105円というお買
い得なケーキ屋さん(味は知りません)なのですが、
パッとショーウィンドウを見た時に妙な違和感が…。
…何か変だ。
何が変なのかもうちょっと良く見たら、ケーキの前に書
いてあるカード(モンブランだとか苺タルトだとか)の
フォントが「明朝体!」だったのです。
しかも字が妙にデカイ!
いくらデザインセンスや色彩センスがないと日ごろから
公言している私でも「そのカードのセンスはないだろ」
と思いました。
ケーキ屋さんで明朝体の文字はあまりにも違和感があり
過ぎます。和風テイストに行くなら行くで(そこの店は
ちっとも和風じゃありませんが)、草書とか行書だとか
それっぽい雰囲気のフォントを使うべきです。
普通のケーキ屋さんなら、ええと、どんなフォントがい
いのか分かりませんが、明朝体は絶対変です。
一方、うちの近所にある美味しいと評判の(そして実際
に美味しい)ケーキ屋さんでは、カードには「手書き」
でケーキの名前(と、たまに説明)と値段が書いてあり
ます。
カードと全体のイメージとの間に違和感はありません。
一方、件のケーキ屋さんだと、カードの真ん中にデカデ
カと明朝体で「スイート」と書いてあるだけ。
全体のイメージとの違和感も何も、全体のイメージがま
ったくない。何と言うか「怪しい」「うさんくさい」と
いう印象を受けてしまい、1個105円でも手が出ません。
従業員気付けよ、という気がしないでもないですが、こ
ういうのは自分では気付かないものです。気付いてたら
直してるはずですし。
そこで、妙な違和感を感じ取るには他人の目がやっぱり
必要になります。ま、私自身も人様のことは断じて言え
ませんが。
 
 
 
 
 
◆シンプルすぎる要約◆
全体のイメージと、ある部分から受けるイメージにズレ
があると、うさんくさく感じたり不信感を感じたりする
ものです。チェックするには他人に頼りましょう。

2007年11月28日商売の考え方

Posted by 新谷貴司