
●「返報性の原理」を活用していい時と悪い時があります
前回、前々回と「返報性の原理」について書きました。
前回のメールの最後にこう書きました。
> 商売でお客様相手に「返報性の原理」を利用することは
> 常に正解なんでしょうか?
これについても、茨城県の行政書士・O先生からご意見
をお寄せいただきました。
> 商売の営業に返報性の原理を使い「お返しをしなきゃ
> まずい」と思わせること悪いことではないと思います
> が,脅迫まがいの思わせ方はいけないと思います。
>
> 最終的に商品を買ってくれるかどうかを判断するのは
> お客様なので、度を過ぎなければ返報性の原理を商売
> に用いることは悪いとは思いません。そうでなければ,
> 営業すること自体ができなくなってしまいます。
「返報性の原理」をえげつなく使うというのは、やくざ
屋さんなどがやってそうですね。
あるいはかつての豊田商事なんかもそうです。
一人暮らしで寂しくしているお年寄りに親切にして、大
金を騙し取っていった例が山ほどありましたから。
そして倫理面での問題とは別に、実務面での問題という
のもあります。要するに「そこで使ったらまずいだろ」
という場面があるという話です。
たいていの人は感覚的に「返報性の原理」を理解してい
ます。つまり、恩を受けたら、例えその恩が望んだもの
であろうとなかろうと、返さないといけない気分になる
事を知っています。
ということは、恩を受けそうな場所や相手からは、恩を
受けないうちに逃げ出してしまいます。
特に「恩の着せ合い」が日常茶飯事な田舎から人間関係
が希薄な都会に逃げてきた人にとっては、「望んでもい
ない恩を着せられる」など最も忌み嫌うべき代物です。
ですから、見込み客のリストを数多く集めたり、より多
くの人にサンプルを試してもらったりするには、逆に
「返報性の原理を働かせない」
「気軽に受け取ってもらえる」
工夫が必要になります。
「返報性の原理」を使って(使わなくてもいいですが)
商品やサービスを購入してもらうのはその後の段階です。
大人数を相手にする時には、返報性の原理が働いてくれ
る事は期待できませんし、すべきでもないという事です。
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カテゴリー:接客
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投稿日時: 2007年9月 7日 16:41
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