コラム・歯について:「歯」だけを見ていても何も分かりません


文責:越久村歯科医院 越久村真一

歯は、全身の一部であり、歯1本1本が関節とも呼ぶべきものです。全身と経絡のようなもので繋がっており、気とも揺らぎとも言われるものがめぐっています。まさに全身と一体なのです。

全身の重心バランス軸をととのえずして咬合〔かみ合わせ〕は語れません。また歯を見ずして全身を語れません。たとえば、2本の歯の間の汚れの環境は同じなのに、どうして片方だけの隣接面に虫歯ができるのでしょう?

ろくに磨いてないのに、虫歯や膿漏と無縁の人も少なくないでしょう。学校検診に行くと、口の中を見る前に、その子の持つ雰囲気で口の中の健全度が想像できます。野生の猿になくて動物園の猿に虫歯があるのは、食生活だけが原因ではなく、〔生命力〕とでも言うものに差があるように思います。むろんあらゆる病気に関連しています。体全体が〔精神面も〕健康でなく、口の中だけ健康というのは、おかしなことです。

それに、大気汚染・農薬・添加物などの悪影響は知っていても、歯に入れる材料の規制は弁当箱の素材より関心が払われていない。ネックレスの金属アレルギーを気にする人が歯に入っている金属に無関心。口腔は、もっとも敏感な体内なのに。


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