コラム・歯について:クラウン(歯の治療後にかぶせる物)の素材に貴金属を使うのはなぜ?
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文責:康生歯科医院・磯村哲也 1.なぜクラウンの素材として金属をおすすめするの...
文責:康生歯科医院・磯村哲也
1.なぜクラウンの素材として金属をおすすめするのか
金を主体とした貴金属合金は、化学的に安定しているからです。
貴金属合金はいろいろな種類の食べ物、飲み物や薬などを噛み砕く、混ぜる、飲み込むといった作業を行う口の中で使われる材料として大変優れています。口の中で変質せず、からだに害を与えることが非常に少ない性質を持っているからです。
貴金属合金は加工がしやすく、精度が高いからです。
治療で使用する合金を歯にかぶせる場合は、合金でできた部分を歯に精密に適合させる必要があります。そのためには、加工しやすく、歯にぴったり適合する貴金属合金が理想的です。
金を主体とした貴金属合金は天然歯に近い性質を持っています。
治療する歯にとても硬い材料を使うと、場合によっては噛み合わせの反対側の歯を痛めてしまうことがあります。金を主体とした貴金属合金は適度に我々の歯となじむので安心です。
2.セラミック焼付け用合金(メタルボンド用合金)について
セラミックを結合させる専用合金も適合することが大切です。
セラミックを焼き付けて結合させる合金の場合も貴金属合金を使うと我々の歯に適合しやすくなるという特徴があります。
3.金属アレルギーについて
口腔内のpH(ペーハー)の状態やガルバニー電流によって溶け出した金属イオンが体内に取り込まれると、特定の蛋白質と結びついて抗原になります。この抗原は体内異物としてからだによって認識され、再び金属イオンが体内に取り込まれるとリンパ球に攻撃を受けることになります。
この結果、皮膚や粘膜などに炎症やかゆみなどの症状が出ることがあります。口腔内のpHには個人差があります。食物などによって口腔内が長時間酸性状態を保つと、金属は次第にイオンとなって溶け出します。
また、口腔内にいろいろな種類の金属があると、異種金属間に電位差を生じ、イオンになりやすい金属が溶け出しやくなります。この電位差によって流れる電流のことをガルバニー電流といいます。
金や白金などの貴金属はイオンになりにくい安定した金属元素です。
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